TOP > NEWS

NEWS

2024.07.18

想田和弘監督最新作『五香宮の猫』10/19より公開決定!!

『選挙』『港町』『精神0』などの想田和弘監督最新作『五香宮の猫(ごこうぐうのねこ)』の公開日が【10月19日(土)】に決定しました!
[東京]シアター・イメージフォーラムを皮切りに、全国順次公開となります。日本公開版のメインヴィジュアルが完成、公開にあたって想田和弘監督、柏木規与子プロデューサーからのメッセージが届きました。
さらに想田和弘著のフォトエッセイ「猫様」(発行:ホーム社/発売:集英社)も10月18日(金)刊行予定です。

27年間暮らしたニューヨークを離れ、始まった新しい暮らし。人と人、人と猫、人と自然――小さな港町での営みの中で見えてくる他者と生きることの難しさと愛おしさ。
猫好きの方はもちろん、そうでない方も、猫も杓子も、みなさんぜひご覧ください!
映画『五香宮の猫』ポスターヴィジュアル、茶トラの猫のあたまの上に牛窓の人々の姿

🖋MESSAGE
牛窓の猫や人々の日常を観察し描写した、静かな映画である。ドキュメンタリーに大事件や大惨事やメッセージ性は必要なく、自分に見えた世界をありのままに描写できればそれでよし。そう信じて観察映画を作り続けてきたが、本作でついにその理念を徹底できたように感じている。ぜひご覧ください。
――想田和弘

この映画は、長年住み慣れたニューヨークから越してきて、「新参者」として必死に地元に馴染んでいこうとする想田と私の赤裸々な奮闘記でもあります。自分の間抜けな姿は見るに堪えられませんが、牛窓の美しい四季折々、生きとし生けるものの荘厳さをできる限り自分達の経験に近いように映し出すことができたのではと思います。 Please enjoy!
――柏木規与子


🚢INTRODUCTION
ニューヨークから小さな港町へーーー
瀬戸内の風光明媚な港町・牛窓。古くから親しまれてきた鎮守の社・五香宮(ごこうぐう)には参拝者だけでなく、さまざまな人々が訪れる。近年は多くの野良猫たちが住み着いたことから“猫神社”とも呼ばれている。2021年、映画作家の想田和弘とプロデューサーの柏木規与子は、27年間暮らしたニューヨークを離れ、『牡蠣工場』(15)や『港町』(18)を撮ったこの牛窓に移住した。新入りの住民である夫婦の生活は、瀬戸内の海のように穏やかに凪ぎ、時に大小の波が立つ。猫好きのふたりは、地域が抱える猫の糞尿被害やTNR活動、さらには超高齢化といった現実に住民として関わっていくことになる。

営みに目を凝らし見えてくるもの
伝統的なコミュニティとその中心にある五香宮にカメラを向ける想田は「映画監督になった理由」を問われ、「これ映画になるの?」と突っ込まれる。そんなやりとりの愛おしさ、想田流“参与観察”ならではのハプニング。小さな対立と不意に展開する幸福な偶然。四季折々の美しい自然のなか、生きとし生けるものが織りなす限りなく豊かな光景。それは愉快で厳しく、シンプルで複雑な世界の見取り図でもある。『精神0』から4年、記念すべき観察映画第10弾となる本作は、世界各国の映画祭でSOLD OUTが続出し、熱狂の拍手で迎えられた。これは、作家自身の物語であり、他者との共存を想うあなたの物語。


🎬劇場情報
10/19(土)より[東京]シアター・イメージフォーラム、[大阪]第七藝術劇場、10/25(金)より[岡山]シネマ・クレールほか全国順次公開📚書籍情報想田和弘著 フォトエッセイ集「猫様」(発行:ホーム社/発売:集英社)10月18日(金)刊行予定

【WEB】http://gokogu-cats.jp
【X】https://x.com/soda_film_info
2024.07.17

映画『マミー』本予告編完成・コメント到着

8月3日(土)より全国公開の
ドキュメンタリー映画『マミー』映画の「本予告編」が完成しました。


また、ドキュメンタリー監督の大島新氏に加え、 映画『福田村事件』監督の森達也氏、漫画家の押見修造氏、ライターの武田砂鉄氏、仏「リベラシオン」紙/「ラジオ・フランス」特派員の西村カリン氏、ノンフィクション・ライターの角岡伸彦氏、ライターのISO氏、公認心理師の信田さよ子氏、ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏、映画評論家の町山智浩氏からのコメントが到着しました。

コメント全文はHPから▽
https://mommy-movie.jp/#comment


二村真弘監督『マミー』 2024年8月3日(土)より東京 シアター・イメージフォーラム、大阪 第七藝術劇場、ほか全国順次
2024.07.11

映画『マミー』の公開について

8月3日(土)から予定しているドキュメンタリー映画『マミー』の公開について、配給会社の東風より以下のとおりお知らせいたします。

このたび、本映画に登場する林眞須美さんのご親族から、本映画の公開に関連する誹謗中傷や嫌がらせを予想以上に受けており、日常生活が脅かされる不安が日に日に増しているとのご相談がありました。
そのため、本映画の製作者、配給会社、ご親族の三者で協議した結果、善後策として本編の映像の一部に加工を施したものを上映することにいたしました。
公開の中止や延期はいたしませんので、ぜひ映画館のスクリーンでご覧ください。

なお、本映画に関連する誹謗中傷や嫌がらせに対しては、法的措置を含め、厳正に対処します。


映画『マミー』配給
合同会社 東風


ーーーー
お問合せ先
東風 E-MAIL info@tongpoo-films.jp
2024.06.14

▰▰『マミー』特報予告編 解禁&公式サイト 本オープン▰▰

ドキュメンタリー映画『マミー』

|◤和歌山毒物カレー事件から26年目の挑戦◢|

あの「和歌山毒物カレー事件」を多角的に検証した驚愕の問題作。
特報予告編がついに解禁!

映画公式サイトも本オープン▼
mommy-movie.jp


🔷特報予告編🔷

▽YOUTUBE▽



  
(C)2024digTV

📍『マミー』全国共通特別鑑賞券 ¥1500-(税込)【販売中
*事件の年表と最高裁判決文を掲載した「鑑賞ガイド」付き

二村真弘監督『マミー』
🎬2024年8/3㊏より、東京 シアター・イメージフォーラム、大阪 第七藝術劇場、ほか全国順次

◇HP:mommy-movie.jp

◇X @mommy_movie2024

◇note 『マミー』マガジン

2024.05.10

▰▰『マミー』劇場公開決定&メインヴィジュアル解禁▰▰
大島新さんコメント+スタッフメッセージも紹介!

________

  母は、
  無実だと
  思う。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ドキュメンタリー映画『マミー』

|◤和歌山毒物カレー事件から26年目の挑戦◢|

あの「和歌山毒物カレー事件」を多角的に検証した驚愕の問題作、8月3日(土)より[東京]シアター・イメージフォーラム、[大阪]第七藝術劇場ほかにて劇場公開決定。


『マミー』メインビジュアル(デザイン:渡辺純)


一足先に映画を鑑賞した『なぜ君は総理大臣になれないのか』『国葬の日』の監督・大島新さんから激推しコメントが寄せられました。


🔷大島新さんコメント🔷

この映画はスクープだ。そして誤解を恐れず言えば、痛切なるエンタメ作品だ。「執行されてしまったら取り返しのつかないことになる」と思い、調べ始めた二村真弘監督の取材の深さはもちろん、撮影・構成・編集などの表現力も一級品。同業者として脱帽、と同時に嫉妬した。

——大島新(ドキュメンタリー監督)



🔷イントロダクション🔷

和歌山毒物カレー事件——1998年7月、夏祭りで提供されたカレーに猛毒のヒ素が混入。67人がヒ素中毒を発症し、小学生を含む4人が死亡した。犯人と目されたのは近くに住む林眞須美。凄惨な事件にメディア・スクラムは過熱を極めた。自宅に押し寄せるマスコミに眞須美がホースで水を撒く映像はあまりにも鮮烈だった。彼女は容疑を否認したが、2009年に最高裁で死刑が確定。今も獄中から無実を訴え続けている。

事件発生から四半世紀、本作は最高裁判決に異議を唱える。「目撃証言」「科学鑑定」の反証を試み、「保険金詐欺事件との関係」を読み解いていく。さらに眞須美の夫・林健治が自ら働いた保険金詐欺の実態をあけすけに語り、確定死刑囚の息子として生きてきた林浩次(仮名)が、なぜ母の無実を信じるようになったのか、その胸のうちを明かす。林眞須美が犯人でないのなら、誰が彼女を殺すのか? 二村真弘監督は、捜査や裁判、報道に関わった者たちを訪ね歩き、なんとか突破口を探ろうとするのだが、焦りと慢心から取材中に一線を越え…。

映画は、この社会のでたらめさを暴露しながら、合わせ鏡のようにして、私たち自身の業や欲望を映し出す。


(C)2024digTV


🔷監督メッセージ🔷

私は何かとんでもない思い違いをしているのではないか。取材中、何度も自問した。林眞須美は手練れの詐欺師で、ふてぶてしい毒婦で、夫をも殺そうとした冷酷な人間であったはずなのに、取材によって得た事実はそれとは全く違う姿を映し出していた。これで死刑判決が下されたのか…。空恐ろしさを感じた。

——二村真弘



🔷プロデューサー・メッセージ🔷

この企画は、いくつかのテレビ局に持ち込んだが「死刑判決が確定している事件を扱うのは難しい」と言われ実らなかった。それなら映画にしようと監督が撮影に入ると、取材先で度々新聞やテレビの記者に出くわした。しかし、彼らは冤罪の可能性について取材していても、大々的に報じることはなかった。死刑判決にこれだけ疑義があることがわかっていて、なぜ。監督の疑問と憤りが、今回の映画の原動力になっている。

——石川朋子



(C)2024digTV


二村真弘監督『マミー』
🎬2024年8/3㊏より、東京 シアター・イメージフォーラム、大阪 第七藝術劇場、ほか全国順次

◇HP:mommy-movie.jp

◇X @mommy_movie2024

◇note 『マミー』マガジン

2024.05.08

🟢『骨を掘る男』本予告解禁&絶賛コメント到着!🟢

奥間勝也監督『骨を掘る男』
沖縄で40年にわたって遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー『骨を掘る男』。
6/15(土)ポレポレ東中野、第七藝術劇場、京都シネマ、6/22(土)桜坂劇場ほか全国順次公開📽

🟢本予告解禁🟢

▽YOUTUBE▽

予告編編集:遠山慎二


🟢コメント到着🟢

映画研究家の三浦哲哉さん、アーティスト・詩人の瀬尾夏美さん、映画『戦雲』が大ヒット公開中の映画監督の三上智恵さんなど絶賛コメントが到着!

具志堅さんは、湿った土の中から
残された遺骨を、遺留品を、素手で掘り出してゆく
この人は兵隊、この人はおじいさん
こっちはお母さんで、こっちは幼い子ども
土色に染まった骨のかけらをくっつけるようにして
ひとりひとりの輪郭を浮かび上がらせてゆく

そして、これは、わたしの想い及ばない人のために
名前も遺骨も残せなかった人たちのこともまた
同じように悼む
―――瀬尾夏美(アーティスト、詩人)

具志堅隆松さんという稀有な人物を導き手に、「失われた時」を探求する記念すべき傑作。遺骨と遺影をめぐる深い思索の末、まだ映像にどんな力が残されているかが触知される。本作を見た後は、沖縄の大地の見え方が決定的に変わってしまうだろう。
―――三浦哲哉(映画研究者)

砂利とも人間ともつかない土をあてもなく掘り続ける、終わりなき追悼の作業。

暗闇の中、ささやくように骨に語りかけながら冷たい沈黙をすくい上げるガマフヤーの姿に畏怖の念を抱いた。

生きても死しても踏みつけられるのが弱者の定めなのか。そんな条理が認められていいはずない。
―――キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティ)

ベルが鳴り、暗転した瞬間、劇場がガマになる。あの湿気を含んだ土の匂い。汗ばむ澱んだ空気。ひんやりした地面の感触。掬い上げられる日を待ち焦がれていた死者たちの時間が、スクリーンから沁み出してくる。
「ああ、ようやく見つけてくれましたね」
「ここに娘も居るんです。どうぞ名前を呼んでやってください」
具志堅さんのアンテナに同期し、観客も聞こえないはずの声を聞き、見えないはずのものを共に凝視する体験。これは映画館でしか起きない魔法だと思う。
―――三上智恵(映画監督、ジャーナリスト)

ガマに埋もれたままの骨は「国」に見捨てられて、80年近く地中深く眠る。その骨を40年以上堀り続ける。その「行動的慰霊」行為を5年間撮り続ける。まだ骨が埋もれている土は、米軍新基地建設の埋立工事に使われる。 過去・現在・未来の多層な時間も「埋め込まれ」たこの映画は、だから、「埋められて」見えない骨と時間の意味を問う。
―――太田昌国(民族問題研究家)

地底の闇に散らばる欠片のひとつひとつを手に包み、繋ぎ合わせ、土塊に焼きつくその姿を具志堅さんの声が浮かびあがらせる。
口伝えの間に映画という身体を挟ませ、その闇と響きが消え失せないように、映画は地上に向かって私たちに向かって投影してくる。
私たちの瞼の裏の闇と地底が繋がり、暗闇で待つ人々と私たちが隣り合わせで生きていることを教えてくれる。
―――山城知佳子(映像作家)

どのカットのどのディテイルも、どの言葉も、どの編集の機微も、すべてがゆるがせにできない尊厳をたたえている。
たしきてぃくみそーれー。助けてください。シーンを追う私の眼は、洞窟の中のガマフヤーのそれになる。死者とともにあるのでなければ、私たちは品位を保ちえないのだ。冒頭からエンドロールまで、涙が流れ止まない。こんなドキュメンタリーを、私は知らない。
―――池田香代子(翻訳家)

沖縄戦での遺骨混じりの土砂を海に投げ入れてまでして、巨大な軍事基地をつくろうとしている〈奴ら〉がいる。
その軍事基地が再び戦死者の遺骨を生み出す。民間人、軍人を問わず。戦死者の遺骨の無限再生産。
言っておくが、他のどの土地の土砂を使おうとも、戦死者を生み出すことには変わりはない。
ガマフヤーの具志堅さんの渾身の手作業は、着実に〈奴ら〉の足元を突き崩している。
―――金平茂紀(ジャーナリスト)


映画公式サイトにてご紹介しています▽
『骨を掘る男』コメントページ


…………………………

奥間勝也監督『骨を掘る男』
🎬6/15(土)ポレポレ東中野、第七藝術劇場、京都シネマ、6/22(土)桜坂劇場ほか全国順次✨

劇場最新情報はこちら▽
『骨を掘る男』劇場情報ページ


◇HP:closetothebone.jp

◇X @cttb_film

◇note 『骨を掘る男』マガジン

2024.04.19

ヤンヨンヒ監督 ◤ドキュメンタリー3部作◢ 配信START!!



ヤンヨンヒ監督の家族ドキュメンタリー3部作がいよいよ配信スタート!
最新作『スープとイデオロギー』のほか、デジタル・リマスタリングで蘇った『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』もご覧いただけます。ぜひおうちでも魅力たっぷりなヤン監督の家族の物語をお楽しみください。


❖配信リンク一覧 ❖ 2024.4.19更新

▷Amazon prime video

🚲ディア・ピョンヤン *デジタル・リマスタリング版

🍨愛しきソナ *デジタル・リマスタリング版

🥣スープとイデオロギー


▷ビデオマーケット

🚲ディア・ピョンヤン *デジタル・リマスタリング版

🍨愛しきソナ *デジタル・リマスタリング版

🥣スープとイデオロギー


▷music.jp

🚲ディア・ピョンヤン *デジタル・リマスタリング版

🍨愛しきソナ *デジタル・リマスタリング版

🥣スープとイデオロギー


❖視聴料金やレンタル視聴時間などは各配信サイトによって異なります。予めご了承ください。
2024.03.29

🟥正義の行方 本予告&コメント解禁🟥

いよいよ4月27日(土)より公開/映画『正義の行方』



【本予告】ついに解禁!
まずは、ぜひこちらをご覧ください!




◆激推しコメント続々!
すでに公開されていた森達也さんのコメントに加え、
プチ鹿島さん、佐野亜裕美さん、岩井俊二 さん、青木理さん、武田砂鉄さん、上西充子さん、高橋ユキさん、ISOさん、長野智子さん、久米宏さん、林香里さんからコメントが到着しました!
https://seiginoyukue.com/#comments

◤コメント◢ 敬敬称略・順不同

観ているあいだ、自分は今、とんでもない作品を観ているとの意識が、ずっと身体の内奥で駆動し続けていた。ここ数年、いや間違いなくもっと長いスパンにおいて、これほどに完成度が高く、そして強く問題を提起するドキュメンタリーは他にない。
―――森達也(映画監督/作家)


傑作という表現を使ってよいのか躊躇した。この30年間の「正義」を根底から揺さぶられてしまうのが先だからだ。
でもやはり傑作としか言いようがない。
地元紙が自らを検証する姿に、最後の「エルピス」(希望)を見た思い。
―――プチ鹿島(時事芸人)


不完全さを抱えた人間という存在が人の罪を扱うという、非常に複雑で難しい問題であるというそのこと自体を映し出している映画だった。昔取材で刑事事件専門弁護士から聞いた「真実は人間の数だけある」という言葉を思い出す。自らの真実、自らの正義に寄りかかって進まざるを得なかった事件関係者たちの証言の先に見えるものを、私たちは目を凝らして見つめなければならないと思う。
―――佐野亜裕美(ドラマプロデューサー、「エルピス -希望、あるいは災い-」)


死刑囚の遺族、元捜査一課の刑事たち、弁護士たち、新聞記者たち。多岐に渡る登場人物。木寺演出はその表情を克明に切り取る。どの証言も正しいように思えてくる。飯塚事件という迷宮に迷い込んだ彼らの葛藤はきっと永遠に終わることはないのだろう。司法の女神は瞑った眼で今なお沈黙を守っているかのようである。
―――岩井俊二(映画監督)


歪み切った「正義」を振り回す警察捜査に、司法も科学もメディアも跪き、追随してしまった。結果として私たちは、取り返しのつかない過ちを犯してしまったのではないか———そんな鋭利な刃を、この国に生きる同時代の者たちすべてに突きつける秀逸で、しかし残酷なドキュメンタリーである。
―――青木理(ジャーナリスト)


怖い。
このやり方を怖いと思わなかった人たちがたくさんいたことが怖い。
―――武田砂鉄(ライター)


これは冤罪事件なのか? 真実はどこにあるのか? そんな目で見ているうちに、だんだん見方が変わって他人事ではいられなくなってくる。自分が捜査する立場だったら、報じる立場だったら、どうするだろう、と。立ち止まれるだろうか、向き合えるだろうか、と。
―――上西充子(法政大学教授)


飯塚事件に関わったメディア、警察、検察。それぞれの「正義」が暴走する様子を当事者たち自らが証言する衝撃のドキュメンタリー。
最前線にいた元警察官たちが語る捜査の実情や裏側はあまりにも生々しく、それをどう受け止めるのかが観る者に委ねられる。
無実を訴え続けた久間元死刑囚の死刑執行はなぜあんなに早かったのか。突きつけられる多くの示唆とさらなる疑問から目が離せない。
―――長野智子(キャスター・ジャーナリスト)


「死刑」は取り返しのつかない刑罰だ。決して誤りがあってはならない。
だが、人間はときどき間違える生き物であり、そして裁判官も人間である。
―――高橋ユキ(傍聴人、フリーライター、「つけびの村」著者)


題名は『真実の行方』ではなく『正義の行方』。
証明する手段のない事件を取り囲み、複数の関係者が持ち寄るそれぞれの真実。
二律背反する証言はやがて観る者を底の見えない螺旋へと飲み込んでいく。

問われるのは“何が真実か”ではなく、“何を信じ正義とみなすか”ということ。
私たちが思うより真実はずっと脆い。これは、もう一つの『落下の解剖学』。
―――ISO(ライター)

32年前、福岡でこの事件は起きた。
容疑者は逮捕され、16年前に死刑が執行された。
ところが、最近、目撃証言のひとつが訂正された。
そう、裁判はまだ生きているのだ。
担当刑事や弁護士、取材を続けた新聞記者たち。
彼らの話を聞いていると、心拍数が上がってくる。
あと、裁判官の話と死刑執行を決定した人の話が聞けたら、
この国はずいぶん良くなる。
―――久米宏(フリーアナウンサー)


登場するのは、現場の警察官、地元新聞記者、DNA鑑定研究者、弁護士たち。それぞれの現場で、それぞれの正義を真摯に追求する人たちだ。そこに覆いかぶさるのは、正義の行方を判断し、死刑という凶器をもった国家。今の日本の司法制度に、死刑宣告の権限を委ねることの無謀さと不条理を知るために、多くの人に見てもらいたい映画だ。
―――林香里(東京大学大学院情報学環教授(メディア・ジャーナリズム研究)、東京大学理事・副学長)

2024.03.13

『骨を掘る男』奥間勝也監督 6月公開決定!

奥間勝也監督ドキュメンタリー映画『骨を掘る男』
6月より[東京]ポレポレ東中野、[沖縄]桜坂劇場ほかにて劇場公開が決定しました!

本作は、40年にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを映したドキュメンタリー。
沖縄出身の監督の大叔母もまた、遺骨は見つかっていません。
具志堅さんと現場をともにしながら、出会ったことのない人をどう弔うのか、そして戦争の記憶と記録をどう次世代に引き継いでいくのか、観る者に問いかけます。
6月、ぜひ、劇場でご覧ください。

■特報予告編

■イントロダクション
40年以上にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨を収集し続けてきた具志堅隆松。これまで400柱以上を探し出した。彼は自らをガマフヤー(洞窟を掘る人)と呼ぶ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。捨い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。掘ってみるまで、そこに本当に骨が埋まっているかどうかはわからないーーそれでも掘りつづける行為を彼は「行動的慰霊」と言う。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠っているとされる。沖縄の人びとや旧日本軍兵士だけではない。米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨を含んだ島の土砂が辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。
監督の奥間勝也は、具志堅の遺骨収集に同行し、沖縄戦で亡くなった大叔母の生きた痕跡を探しながら、一方で繰り返しこう自問する。「出会ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」その問いはやがて「平和の礎」に刻銘された24万の名を読み上げるいくつもの〈声〉と共鳴し、戦火と分断の時代を生きる私たちを震わせる。遠く離れた人の痛みとどうやってともにあるか。新進気鋭の映画作家が生まれ育った沖縄の歴史といまを見つめた次なる世代のドキュメンタリー。

撮影・編集・監督:奥間勝也
整音:川上拓也 カラリスト:田巻源太 音楽:吉濱翔
共同製作:ムーリンプロダクション、Dynamo Production
製作:カムトト 配給:東風
2024/日本/115分/DCP/ドキュメンタリー

https://closetothebone.jp
https://twitter.com/cttb_film
2024.02.28

🔵三上智恵監督 最新作『戦雲』本予告解禁&絶賛コメント到着🔵

|◤三上智恵監督 最新作◢|
『戦雲』(いくさふむ)


『標的の村』『沖縄スパイ戦史』でキネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位を受賞した三上智恵監督の6年ぶり、渾身の最新作『戦雲(いくさふむ)』。いよいよ3月16日(土)より[東京]ポレポレ東中野を皮切りに全国劇場公開スタート!

🔵本予告解禁🔵

▽YOUTUBE▽



🔵コメント到着🔵

総勢11名から絶賛コメントが到着!

📌池田香代子さん(翻訳家)
📌石井暁さん(共同通信編集委員、立命館大学客員教授、『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』著者)
📌瀬尾夏美さん(アーティスト/詩人)
📌ダースレイダーさん(ラッパー)
📌武田砂鉄さん(ライター)
📌永井玲衣さん(哲学者)
📌濱治佳さん(山形国際ドキュメンタリー映画祭)
📌プチ鹿島さん(時事芸人)
📌松尾潔さん(作家・音楽プロデューサー)
📌安田菜津紀さん(メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
📌和田靜香さん(ライター)

映画公式サイトにてご紹介しています▽
『戦雲』コメントページ


…………………………☁

三上智恵監督 最新作『戦雲』
🎬2024年3/16㊏~東京 ポレポレ東中野
3/23㊏~沖縄 桜坂劇場、ほか全国順次✨

劇場最新情報はこちら▽
『戦雲』劇場情報ページ


◇HP:https://ikusafumu.jp/

◇X @mikami_films

◇FB mikami.films