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2022.07.26

五百旗頭幸男監督『裸のムラ』10/8(土)より東京・石川ほか全国順次公開決定!

『裸のムラ』
2022年10月8日(土)より、[東京]ポレポレ東中野、[石川]シネモンドにて ほか全国順次公開決定!


*デザイン:渡辺純*

◢◤INTRODUCTION◢◤
どこもかしこも嗚呼、パターナリズム?!
北陸の保守王国にみる、ニッポンの縮図
『はりぼて』の五百旗頭幸男監督がしかける、笑うに笑えないポリティカル・ドキュメンタリー


舞台は石川県。現職最長となる7期27年目の谷本正憲知事(75)は、コロナ禍に「無症状の方は石川県にお越しいただければ」と失言、「4人以下での会食」を呼びかけながら自身は90人以上で会食。永すぎた権力集中が招いた綻びか、仕える者は忖度の度合いを強め、為政者は傍若無人になっていく。そんな長期県政もついに終焉を迎えた。8選出馬に前向きに見えた谷本の機先を制したのは、谷本の選対本部長を務めていた衆議院議員の馳浩。新知事が掲げたスローガンは「新時代」。そういえば22年前、衆議院に初当選した馳が掲げていたのもまた「新時代」だった。ムラの男たちが熱演する栄枯盛衰の権力移譲劇。ここ一番で必ず登場するのは、ご存知キングメーカーの森喜朗だ。いっぽうキャメラは、市井の生活者へも向けられる。同調圧力の強い社会で暮らすムスリム一家、車で移動しながら生活や仕事をするバンライファーの家族の姿から、理想や自由をめぐる葛藤と矛盾が浮かび上がる。

監督は、富山市議会の不正を丸裸にした映画『はりぼて』の五百旗頭幸男。富山のチューリップテレビを辞した五百旗頭が、新天地の石川テレビで制作した2本のドキュメンタリー番組「裸のムラ」と「日本国男村」から本作は生まれた。映画は、私たちが暮らす社会に偏在する家父(パターナ)長制(リズム)の徴を笑いとともに抉り出していくのだが、被写体と厳しく向き合うなかで、しだいに高圧的になっていく取材者自身の姿も晒すことになり…。


◢◤五百旗頭幸男監督コメント◢◤

世の空気は政治や行政によって醸成され、市井の人々へと伝播する。今作は前作「はりぼて」のように明快に不正を暴くものでなく、この国のムラ社会を覆う空気を描いたものだ。目に見えないが、人々は簡単に流され、染められていく。その様は滑稽で危うい。一昨年、17年勤めた地方局を離れた。社会の空気はテレビ局をも支配し、官僚機構同様、忖度がはびこり同調圧力が強まった。ドキュメンタリーは作り手の今も映し出す。地方局内に染み込んだ空気により傷を負った制作者として、その源を探り、見えない空気を映像化するのは宿命だった。

監督:五百旗頭幸男(いおきべ ゆきお)
1978年兵庫県生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。2003年チューリップテレビ入社。スポーツ、県警、県政などの担当記者を経て、16年からニュースキャスター。20年3月退社。同年4月石川テレビ入社。ディレクター作品に「異見~米国から見た富山大空襲~」(16/ギャラクシー賞奨励賞・日本民間放送連盟賞優秀賞)、冬季は閉鎖されている立山黒部アルペンルートの通年営業化計画を検証した「沈黙の山」(18/ギャラクシー賞選奨・日本民間放送連盟賞優秀賞)など。17年に富山市議会の政務活動費不正問題を追ったドキュメンタリー番組「はりぼて~腐敗議会と記者たちの攻防~」にて文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞優秀賞、日本民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。20年、同じく富山市議会の不正を追い続けた映画『はりぼて』を砂沢智史とともに監督し劇場公開。全国映連賞、日本映画復興賞などを受賞した。21年、石川テレビ移籍後に発表したドキュメンタリー番組「裸のムラ」にて地方の時代映像祭選奨を受賞。22年、「日本国男村」を制作。富山市議会政務活動費不正受給問題の取材では菊池寛賞、日本記者クラブ賞特別賞、JCJ賞、ギャラクシー賞大賞を受賞。著書に「自壊するメディア」(講談社、共著)、「富山市議はなぜ14人も辞めたのか~政務活動費の闇を追う~」(岩波書店、共著)。



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2022.07.15

新作『日本原 牛と人の大地』劇場公開決定&公式SNSオープン!

黒部俊介初監督作品、映画『日本原 牛と人の大地』が2022年9月中旬より、[東京]ポレポレ東中野ほか全国順次公開することが決定しました!

<作品紹介>
ーーー ーーー ーーー ーーー ーーー
父が牛飼いになって、
もうすぐ50年になります。
牛飼いになる前、
父は医学部の学生でした。
ーーー ーーー ーーー ーーー ーーー

岡山県北部の山間の町、奈義町(なぎちょう)。人口6,000人のこの町に陸上自衛隊「日本原(にほんばら)演習場」がある。日露戦争後に旧陸軍が村々を強制買収して設置、占領軍に接収されたのち自衛隊に引き継がれ、今日に至る。奈義町は自衛隊との「共存共栄」を謳ってきた。日本原では昔から地元住民が山に入って土地を共同利用する「入会」が行なわれ、演習場内の耕作権などが防衛省から認められている。

しかし、今や場内で耕作しているのは本作の主人公・内藤秀之さん一家だけとなった。“ヒデさん”と親しまれる内藤さんは50年にわたり牛を飼い、田畑を耕してきた。彼を知る人は言う。「ヒデさんは医者にならずに婿入りして牛飼いになったんよ」。1960年代の終わり、岡山大学の医学生だったヒデさんは、なぜ牛飼いになったのか?

監督は日本映画学校を卒業したものの映画の夢を諦めかけていた黒部俊介。東京から移住した岡山で偶然ヒデさんと出会った黒部はビデオキャメラをたずさえて日本原に通い続けた。
コモンズと占領。安保法制下の米軍と自衛隊。土地利用規制法が孕む危険。改憲が具体化していくなか、“国防”の名のもとで私たちが手放しはじめているものは何か…。映画は、ヒデさんの息子の陽さんによるナレーションに導かれて、ゆらゆらと歩き始める。政治の季節と青春のその後で、今私たちが生きている時代をユニークな視点と映画言語で映し出すヒューマンスケールのマスターピース。

こういう作品こそ、万難排してスクリーンでご堪能ください!


🎬映画『日本原 牛と人の大地』🎬
ナレーション:内藤陽
監督・撮影:黒部俊介
編集:秦岳志
整音:川上拓也
制作:黒部麻子
製作:黒べこ企画室
配給:東風
2022年/110分/日本/ドキュメンタリー
©2022 Kurobeko Kikakushitsu

公式HP(準備中):https://www.nihonbara-hidesan.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/nihonbara_movie
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2022.06.11

『スープとイデオロギー』6/11㊏東京初日✨舞台挨拶レポート

公開初日の本日、東京 ユーロスペース、ポレポレ東中野にて、本作のヤン ヨンヒ監督、荒井カオルプロデューサーによる初日舞台挨拶を開催しました。

デビュー作からずっと自身の家族にカメラを向けてきたヤン監督。父(アボジ)、姪のそれぞれに焦点を当てたドキュメンタリー2作につづいて、家族3部作の最終章ともいえる本作の主人公は母(オモニ)。『ディア・ピョンヤン』を観た人から「お母ちゃんもいい味出してる」という感想もあったそうですが、お酒を飲めばぽつりぽつりと話し始める父に対し、カメラの前では本音を言わない頑なな母を見て、ドキュメンタリーを作ることはないだろうと思っていたそう。娘として気持ちもわかるからこそぶつかることも。それでも互いに年を重ね、「今まで語らなかった話をたくさん教えてほしい」「映画にすることでひ孫の世代までオモニの話を伝えたい」というヤン監督の気持ちをわかってくれたといいます。オモニの「済州4・3事件」の証言を撮りためて短編にしようかと思っていたところ、本作の重要人物、荒井カオルプロデューサーの登場で「長編になるかも!」と思いはじめたとのこと!
荒井プロデューサーからは、本作を3度観てくれた綾戸智恵さんの言葉を引用しつつ、「スルメのようにかめばかむほど味が出る作品。ぜひ2回3回と味わってください」。
映画の最後に語った問いは今も残ったままだとヤン監督。「本作が映すのは“隣国”の歴史だけではありません。大阪の歴史であり、日本の歴史であり、アジアの歴史でもある。海によってつながっていて、ずっと混ざりあってきたし、これからも混ざりあっていきます。この作品がこれから歴史を知っていくきっかけにもなってほしい。まわりの人にもおすすめしてもらえたらうれしいです」。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
本日より、大阪 シネマート心斎橋、第七藝術劇場、京都シネマ でも公開がスタート!
あす6/12㊐は大阪で上映後イベント開催✨来週以降も大阪・京都をはじめ、各地で舞台挨拶を開催予定です😊ぜひ劇場へお越しください。

📌大阪 シネマート心斎橋
6/12㊐10:00の回上映後、
ヤン ヨンヒ監督・荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶

📌大阪 第七藝術劇場
6/12㊐14:05の回上映後、
ヤン ヨンヒ監督・荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶

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\「#スープをともに」をつけて感想を投稿/
参鶏湯プレゼント🎁感想投稿キャンペーン
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2022.06.10

参鶏湯🥣プレゼント!『スープとイデオロギー』感想投稿キャンペーン

映画『スープとイデオロギー』(6/11[土]〜)公開を記念して感想投稿キャンペーンを開催。指定のハッシュタグをつけて映画の感想をポストしてくださった方のなかから抽選で3名様に、ヤン ヨンヒ監督おすすめ美膳参鶏湯専門店「シナブロ」の参鶏湯セットをプレゼント!「シナブロ」提供のキムチもあわせてお届けします。映画を観たら食べたくなること間違いなし。たくさんのご参加、お待ちしています!

◆応募方法
映画公式Twitter( @soupandideology ) or 東風公式Instagram( @tofoo_films )をフォロー
②感想投稿キャンペーンについての投稿をTwitterでリツイートor Instagramでシェア
それぞれの投稿はこちら🔻
Twitterでリツイート
Instagramでシェア
③ハッシュタグ「#スープをともに」をつけて本作の感想を投稿
TwitterInstagramの両方での参加/何度でも投稿、OKです!
④応募完了!

◆応募期間
6月11日(土)~7月3日(日) 23:59

◆プレゼント内容
📌シナブロの参鶏湯・ひね鶏1羽(5~6人前):1名
📌シナブロの参鶏湯・半羽(2~3人前):2名

*「シナブロ」提供のキムチつき!*

【注意事項】
※必ずアカウントを“公開”状態にしてご参加ください。
※キャンペーン応募条件を満たした方の中から、抽選により当選者を決定します。
※当選者へのDMをもって当選発表とさせていただきます。当選発表は7月中旬、賞品発送は7月下旬を予定しています。
※賞品の発送先は日本国内に限らせていただきます。
※そのほか必ず「詳しい注意事項」をお読みのうえ、ご応募ください。

〈お問い合わせ〉
合同会社 東風
メールアドレス: info@tongpoo-films.jp

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【詳しい注意事項】
※お贈りする参鶏湯には高麗人参が使用されています。妊娠・授乳中の方やお子さま、高血圧・糖尿病の方はご注意ください。
※必ずアカウントを“公開”状態にしてご参加ください。
※キャンペーン応募条件を満たした方の中から、抽選により当選者を決定します。
※当選者本人のアカウントへのDM送付をもって当選発表とさせていただきます。
※DMにてご連絡いたしますので、キャンペーン期間終了後もしばらくはフォローした状態でお願いいたします。
※当選DMのご送付は2022年7月中旬、賞品の発送は2022年7月下旬を予定しています。 ※賞品の発送先は日本国内に限らせていただきます。
※当落についてのお問い合わせには一切お答えできません。
※住所・電話番号不明、不通により、当選者様に当選案内等の連絡ができない場合は、当選の権利が無効となることがあります。
※商品の他人への譲渡や現金への引き換え、賞品の変更等はお受けできません。
※発送後の賞品破損、紛失につきましては責任を負いかねますので、予めご了承下さい。
※本キャンペーンは予告無く変更、中断、または中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※応募時にご提供いただいた個人情報は、当キャンペーンにおける商品発送にのみ使用します。
その他の個人情報の取扱いにつきましては配給会社東風のプライバシーポリシーをご参照ください。
【東風プライバシーポリシー】
※本キャンペーンはTwitter社、また、Facebook社の提供・協賛によるものではありません。
※本キャンペーンには、Twitter社、また、Facebook社の利用規約及び本注意事項に同意頂いたうえでご応募ください。
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2022.06.01

*6/9更新*ヤン ヨンヒ監督最新作『スープとイデオロギー』舞台挨拶決定

\\NEWS 劇場舞台挨拶決定//


いよいよ6/11(土)より公開になる『スープとイデオロギー』
劇場での舞台挨拶が決定しました!(6/9更新)
時間調整中の劇場については、近日中に公式HPやSNSでお知らせいたします!そのほか、全国の映画館にもうかがう予定です。
みなさん、ぜひお近くの劇場にお越しください!

[東京]
🎥ポレポレ東中野  https://pole2.co.jp/
🌟初日6月11日(土) 10:00の回上映後
ヤン ヨンヒ監督、荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶

🎥ユーロスペース  http://www.eurospace.co.jp/
🌟初日6月11日(土) 12:20の回上映後
ヤン ヨンヒ監督、荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶


[大阪]
🎥シネマート心斎橋  https://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/
🌟6月12日(日) 10:00の回上映後
ヤン ヨンヒ監督、荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶
🌟6月19日(日) 10:00の回上映後
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

🎥第七藝術劇場  http://www.nanagei.com/
🌟6月12日(日) 14:05の回上映後
ヤン ヨンヒ監督、荒井カオルプロデューサーによる舞台挨拶
🌟6月19日(日) 15:45の回上映後
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

[京都]
🎥京都シネマ  https://www.kyotocinema.jp/
🌟6月18日(土) 13:50の回上映後
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

[愛知]
🎥伏見ミリオン座  https://eiga.starcat.co.jp//
🌟7月2日(土) 11:55の回上映後
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

[広島]
🎥シネマ尾道  http://cinemaonomichi.com/
🌟【先行上映】7月3日(日) 13:35の回上映後
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

[福岡]
🎥KBCシネマ1・2   https://kbc-cinema.com/
🌟6月25日(土) 時間調整中 
ヤン ヨンヒ監督による舞台挨拶

そのほか最新の劇場情報は🔽

随時更新中!https://soupandideology.jp/#theater


2022.04.27

『私のはなし 部落のはなし』予告編&コメント解禁

いよいよ5/21(土)より[東京]ユーロスぺ―ス[大阪]第七藝術劇場、シネマート心斎橋、[京都]京都シネマ、京都みなみ会館ほかにて劇場公開!
極めてセンシティブなテーマに現代的な方法でアプローチし、映画作品としてもたいへん魅力的に仕上がった本作に対して、「新しい地平を開く傑作」「驚くべき総合力の傑作」と大絶賛するコメントが届いています。
【予告編】では、監督が大ファンだという4人組インストゥルメンタルロックバンドMONO。
国内外で高い評価を得るかれらが本作のために書き下ろした音楽を、予告編でもふんだんに使用しています!
ぜひHPからご覧ください!

◆豪華コメント到着(五十音順・敬称略)
石戸諭 ノンフィクションライター
内田龍史 関西大学社会学部教授
角岡伸彦 フリーライター
小林エリカ 作家、マンガ家
齋藤直子 大阪教育大学 特任准教授
鈴木智彦 フリーライター
瀬尾夏美 アーティスト/フィールドワーカー
武田砂鉄 ライター
ダースレイダー ラッパー
中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授
プチ鹿島 時事芸人
星野智幸 小説家
三浦哲哉 映画研究者
山崎亮 コミュニティデザイナー

🖋コメント全文はこちらから🔽
https://buraku-hanashi.jp/#comments

🎬予告編
https://youtu.be/UJPwh--JWyM

🎥劇場情報🎥
https://buraku-hanashi.jp/#theater
2022.04.03

『スープとイデオロギー』予告編解禁&パク・チャヌク監督ら豪華コメント到着

6/11㊏より[東京]ユーロスペース、ポレポレ東中野、[大阪]シネマート心斎橋、第七藝術劇場にて、ほか全国の映画館で順次公開!

◢◤trailer◢◤
失われつつある母の記憶を描いたア二メーションや、『お嬢さん』『タクシー運転手 約束は海を越えて』などの音楽を手がけるチョ・ヨンウクさんの楽曲も一部使用され、ドラマチックな映画を彩る予告編がついに解禁!




◢◤COMMENTS◢◤*順不同・敬称略
すでに公開されていた是枝裕和監督、キム・ユンソクさん、平松洋子さんに加え、『オールド・ボーイ 4K』の公開も待ち遠しい現代映画を代表する巨匠パク・チャヌク監督、『息もできない』のヤン・イクチュンさん、「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョ・ナムジュ著)などの翻訳を手がける翻訳家・斎藤真理子さん、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんなど、素敵なコメントが続々到着✨


人々はヤン ヨンヒについて「自分の家族の話をいつまで煮詰めているのだ。まだ搾り取るつもりか」と後ろ指をさすかもしれません。しかし私ならヤン ヨンヒにこう言います。「これからもさらに煮詰め、搾り取ってください」と。
彼女の作品たちは、単純に、ある個人についての映画ではありません。普通は対立すると思われる二つのカテゴリーの関係について問い続ける映画です。その目録はとても長い。個人と家族、個人と国家、韓国と北朝鮮、韓国と日本、資本主義と共産主義、島と陸、女と男、母と父、親と子、新世代と旧世代、21世紀と20世紀、感情と思想、そして何よりもスープとイデオロギー。
ヤン ヨンヒの母親、この老いた女性一人の顔を見つめながら、私たちはこれらすべてについて省察することができます。映画『スープとイデオロギー』は、ヤン ヨンヒのこれまでの作品のように、私たちがいつまでも噛み締めなければいけない思考の種を与えてくれます。ヤン ヨンヒは引き続き煮詰め搾り出し、私たちはこれからも噛み締めなければなりません。
―――パク・チャヌク(映画監督)(『JSA』『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』『お嬢さん』)


オモニ(母)のレシピ通りにつくったあのスープの中には、どんな言葉でも語り尽くせないすべてが込められている。
―――ヤン・イクチュン(俳優・映画監督)
(監督・出演『息もできない』、出演『かぞくのくに』『あゝ、荒野』、Netflixドラマ「地獄が呼んでいる」など)


この映画は記憶に関する映画でもある。一人の人が持ちつづけた記憶も、持ちきれずにあふれた記憶も歴史になる。歴史は一杯の巨大な器に入ったスープなのかもしれない。一人ひとりがその中に溶けているのか、一人ひとりの中にその器があるのか。どちらであるにせよ、このスープを大切に飲んで、飲んだことを記憶しよう。
―――斎藤真理子(翻訳家)


オモニは少しずつ、「忘れて」いく。押し込めてきたあまりに凄惨な記憶を、誰かと分かち、託していくほどに。「もう忘れてもいいよ」と言えるほど、オモニの、人々の背負ってきた歴史を、私は知らなかった。そして、「知らなかった」で終わらせたくない。
―――安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト)


新しい家族——映画『スープとイデオロギー』は、ヤン ヨンヒ監督の「家族ドキュメンタリー映画3部作」の最終章だ。『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』で東京・大阪・ピョンヤンに分かれていた家族は、大きな変化を経験する。日本人・荒井カオルの登場である。
真夏の大阪にスーツを着て、汗をかきながら現れた彼は、オモニ(母)が作ってくれた鶏スープを食べる。彼はオモニのレシピに沿ってスープを作り、オモニをもてなす。複雑な歴史をもつこの家族の中に、この日本人は一歩一歩溶けこんでいく。
―――キム・ウィソン(俳優・映画監督)
(映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』、Netflixドラマ『ミスター・サンシャイン』『アルハンブラ宮殿の思い出』)


ヨンヒの作品を観ると、自分の家族について考えてしまう。
父と母は、旧満州からの引揚者だった。姉と兄は残留孤児になる可能性があった。
小学3年の時、父と母は離婚し新しい母が来た。
その育ての母は、ヨンヒのオモニ同様に今は認知症だ。
どんな家族にも、歴史がある。ドラマがある。日常がある。非日常がある。
ヨンヒの作品を観ると、自分の家族を思い出す。
―――喰始(ワハハ本舗 作・演出家)


『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』『かぞくのくに』——これら宝石のような映画たちを観ながら、私が最も驚かされ気になった人物はオモニ(母)だった。『スープとイデオロギー』は、まさにそのオモニについての物語だ。
―――キム・ユンソク(俳優・映画監督)(監督・出演『未成年』、出演『1987、ある闘いの真実』『チェイサー』など)


「私たち」のすぐ隣に住み、「私たち」とは違うものを信じて生きている「あの人たち」。彼らがなぜそのように生きているのか、なぜ「私たち」には理解できないものを信じようとしたのか。
監督でもある娘が撮影を通して母を理解していくように、この作品を観終わるとほんの少し「あの人たち」と「私たち」の間に引かれた線は、細く、薄くなる。
―――是枝裕和(映画監督)


『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』、そして本作。ヤン監督による三作品を束ねる圧倒的な強度。むきだしの母の生の姿を追い、やがて現れる家族の真実に心臓を射貫かれる。
―――平松洋子(作家、エッセイスト)


在日朝鮮人の家族史を通じて、韓国の現代史を掘り起こした作品。
一人の女性の人生を通じて、韓国史の忘れられた悲劇を復元した演出力が卓越している。
―――2021年 韓国DMZ国際ドキュメンタリー映画祭・審査評

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2022.03.18

ページが出来ました!【更新3/28】『プリズン・サークル』限定オンライン上映&トークイベント開催決定!

坂上香著 書籍「プリズン・サークル」 刊行記念 限定オンライン上映&トークイベント開催決定!


『プリズン・サークル』配信ページがオープンしました!(3/28)

こちらから手順など順次ご確認下さい🔽
https://tofoofilms.lumiere.theater/plays/0dfa3a690ddb824401f6f8d4c490bea3ada79eb4

【注意事項】
〈『プリズン・サークル』本編のチケット購入前にご確認ください〉
1)このページで『プリズン・サークル』本編のチケットを購入する前に、ご使用のデバイス・ブラウザでの動画再生に問題がないかどうか、必ず次の予告篇ページで再生確認をしてください。
●〈再生テスト用〉『プリズン・サークル』予告篇(リンクをクリックすると、ページにジャンプします↓))
https://tofoofilms.lumiere.theater/plays/53c3e52f30148e3bc785c771775d5610dc24174f

2)『プリズン・サークル』本編の配信は日本国内のみで再生が可能です。日本国外からの動画再生は不可となりますため、このページに日本国外からアクセスし「チケット購入」をなさらないようにご注意ください。
3)『プリズン・サークル』本編にはバリアフリー日本語字幕/音声ガイドはついておりません。あらかじめご了承ください。


【配信期間】
*1週間限定*
本作品の配信・購入期間は2022年4月1日(金)18:00から配信〜2022年4月8日(金)17:59まで
・一律1,300円(クレジット決済のみ)/ストリーミング再生/ダウンロードはできません
・チケット購入後、再生開始をされてから48時間再生可能です。
・上記期間中であっても2022年4月8日17:59を過ぎると本配信は終了し、再生はできなくなります。
(配信終了日時までに本編を鑑賞する場合は、4月8日15:43までに再生を開始する必要があります)

☆☆オンライントークイベントのお知らせ☆☆
【2022年4月6日(水)19:00~】
坂上香監督によるオンライントーク
URL→https://youtu.be/HWuxkABsUrM
・参加費無料/予約不要
・YouTubeライブにて生配信します。
・どなたでもご参加いただけます。YOUTUBEのチャットにて、参加者のみなさんからの質問も受け付けます。
・トーク時間は1時間を予定しています。
・アーカイブ期間は1週間となります。リアルタイムでご参加いただけない方はアーカイブにてご覧ください。
(ご質問はリアルタイム参加の方に限ります。)


2020年1月の劇場公開以降、多くの劇場や上映会で上映が現在も続き、令和2年度文化庁映画賞・文化記録映画部門・文化記録映画大賞、「第94回キネマ旬報ベスト・テン」文化映画第2位などを受賞した坂上香監督『プリズン・サークル』。
3月24日に岩波書店より書籍「プリズン・サークル」が刊行されることを記念して、
劇場または上映会でしか観ることの出来ない本作が、特別に4月1日(金)から1週間限定のオンライン配信が出来ることになりました👏
さらに4月6日(水)に坂上香監督によるオンライントークも開催!トークは無料でどなたでも参加できます。
ぜひ、この機会に書籍、映画に出会ってください!



【本編オンライン配信情報】
配信期間:[1週間限定] 4月1日(金)~4月8日(金)
料金:一律1,300円(税込)
配信方法:「Lumière」(リュミエール) https://lumiere.theater/ のシステムを使用してストリーミング配信
※本編の配信開始・終了時間、決済方法など詳細は改めてお知らせします。
※ご鑑賞はあくまで個人観賞用です。上映会などには使用できません。

【坂上香監督によるオンライントーク】
2022年4月6日(水)19:00~
参加費無料/予約不要/YouTubeライブにて生配信
オンライントークはどなたでもご参加いただけます。チャットで参加者のみなさんから質問も受け付けます。

オンライン配信、オンライントークのURL、本編配信開始時間など詳しくは、
【3月28日(月)】には映画公式HP、FB、ツイッター等にてお知らせ予定です。恐れりますが、少々お待ちください。




◢◤書籍について◢◤
タイトル:プリズン・サークル 著者:坂上香
出版社:岩波書店 刊行日:2022/03/24
ISBN:9784000615266 Cコード:0036
体裁:四六・並製・300頁 定価:2,200円(税込)

人は、ひとりでは罪と向き合えないーー
日本で初めてとなる刑務所内の長期撮影をもとに、罪を犯した四人の青年たちの葛藤と心の成長を描く。

舞台は受刑者同士の〈対話〉を通して更生を目ざす、官民協働の新しい刑務所での教育プログラム。
『世界』連載と同時期に公開された映画は文化庁映画賞・文化記録映画大賞を受賞するなど大きな反響を呼んだ。
異例のロングラン上映を経て熟成された圧巻のノンフィクションが、いよいよ書籍に結実する。

【担当編集者からのメッセージ】
映画『プリズン・サークル』は2020年1月の劇場公開以来、コロナ禍の制約にもかかわらず大きな反響を呼び、現在も日本の各地で自主上映会が開かれています。
島根あさひ社会復帰促進センターという新しい刑務所におけるTC(Therapeutic Community 回復共同体)の実践に密着した本書は、10 年以上におよぶ取材の結晶ですが、服役中だった青年たちの「その後」、出所後の歩みも描かれています。カメラでとらえた「塀の中」の世界を文章で再現すると同時に、著者の目は、「塀の外」の世界にも向けられています。刑務所や受刑者/出所者と社会の断絶。犯罪報道のありかた。根強い厳罰化を求める声……日本の〈罪と罰〉の現在を、根底から問うノンフィクションです。

【本書プロローグより(一部抜粋)】
『プリズン・サークル』は、舞台は刑務所であるが、刑務所についての映画ではない。語り合うこと(聴くこと/語ること)の可能性、そして沈黙を破ることの意味やその方法を考えるための映画だと思っている。
事実、映画を見た人々が最も驚くのは、受刑者という立場の主人公らが、刑務所という場で、本音で語っているということに対してである。「そもそも弁が立つ人を主人公に選んだのでは?」と勘ぐられることも多い。語るにそぐわない場で、語るにそぐわない人々が語っているということなのだろう。また、スクリーンの中でサークル(円座)になって語り合う受刑者の姿を見て、「自分もあの輪の中に入って語りたい」と口にする人や「なぜ塀の外には語り合う場がないのですか?」と問いかけてくる人も多い。私たちは、どこかで語ることを諦めてきたのではなかったか。それ以前に、語ることを諦めさせられてきたのではなかったか。


◢◤映画について◢◤
過熱する犯罪報道、 厳罰化を叫ぶ声——
けれど私たちは、この国の「罪」と「罰」について多くを知らない。
「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。

処罰から回復へ
今、日本の刑務所が変わろうとしている——
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。


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2022.03.17

『主戦場』待望のアンコール上映決定!!

2022年4月、東名阪で『主戦場』アンコール上映決定!

2019年4月より劇場公開され話題となったミキ・デザキ監督『主戦場』。映画公開後に出演者の一部がミキ・デザキ監督と配給会社の東風に対して、映画の上映禁止や計1,300万円の損害賠償を求め裁判を起こし、その影響から2019年秋の「KAWASAKI しんゆり映画祭」で本作の上映が一時は中止されそうになるなど、話題に事欠かない“問題作”として知られることになりました。そして2022年1月27日、東京地裁によって原告らの訴えをすベて棄却する判決が下されました。すると本作が未ソフト化、未配信だっため「また見たい」「DVD化してほしい」「配信してほしい」といった多くの声が配給会社に多く寄せられることになりました。
そんな多くの「見たい」にお応えして、待望の劇場アンコール上映が決定。公開から3年、ふたたび映画館のスクリーンが“主戦場”になります!

◢◤trailer◢◤





アンコール上映を喜ぶミキ・デザキ監督のメッセージも到着しました!
◢◤メッセージ◢◤
初めて『主戦場』をご覧になるみなさん、訴えられた映画にチャンスを与えていただき、ありがとうございます。
そして、2度目、3度目にご覧になるみなさん、私たちの訴訟費用をサポートしていただき、ありがとうございます。
裁判に勝つまで約2年半かかりましたが、なんと無駄な時間だったことでしょう。
不思議なことに原告たちは、歴史家や学者、活動家たちの主張と並べられた自分たちの主張を聞かれたくなかったのです。
なぜでしょう? 映画をご覧になればわかるかもしれません。
――ミキ・デザキ(監督)

監督・脚本・撮影・編集・ナレーション:ミキ・デザキ
ドキュメンタリー映像作家、YouTuber。1983年、アメリカ・フロリダ州生まれの日系アメリカ人2世。ミネソタ大学ツイン・シティーズ校で医大予科生として生理学専攻で学位を取得後、2007年にJETプログラムのALT(外国人英語等教育補助員)として初来日し、山梨県と沖縄県の中高等学校で5年間、教鞭を執る。同時にYouTuber「Medama Sensei」として、コメディビデオや日本・アメリカの差別問題をテーマに映像作品を数多く制作、公開。タイで仏教僧となるための修行の後、2015年に再来日。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科修士課程を2018年に終了。
初映画監督作品である本作『主戦場』は、釜山国際映画祭2018ドキュメンタリー・コンペティション部門の正式招待を受ける。韓国では劇場公開も行われ、ハーバード大学、スタンフォード大学など世界50以上の大学や学会で上映され学術的にも高く評価された。


◢◤上映情報◢◤
東京・大阪では、ミキ・デザキ監督の舞台挨拶も開催!

★東京都:シアター・イメージフォーラム
4月9日(土)より公開
上映日程:4月9日(土)〜4月22日(金) 連日10:30〜 ※4/23以降未定
[舞台挨拶]4月9日(土)10:30の回上映後、ミキ・デザキ監督による舞台挨拶決定

★大阪府:第七藝術劇場
4月9日(土)より公開
上映日程:4月9日(土)〜 ※上映時間、終了日未定
4月10日(日)時間調整中・上映後、ミキ・デザキ監督による舞台挨拶決定

★愛知県:名古屋シネマテーク
4月23日(土)より公開/上映日程:4月23日(土)〜4月29日(金) 連日12:00〜




◢◤INTRODUCTION◢◤
            バトルグラウンド
ようこそ、「慰安婦問題」 論争の渦中  へ

あなたが「ネトウヨ」でもない限り、彼らをひどく憤らせた日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキを、おそらくご存知ないだろう。ネトウヨからの度重なる脅迫にも臆せず、彼らの主張にむしろ好奇心を掻き立てられたデザキは、日本人の多くが「もう蒸し返して欲しくない」と感じている慰安婦問題の渦中に自ら飛び込んでいった。
慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?「強制連行」は本当にあったのか? なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか? そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?
次々と浮上する疑問を胸にデザキは、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、ケント・ギルバート(カリフォルニア州弁護士/タレント)、杉田水脈(政治家)、渡辺美奈(女たちの戦争と平和資料館)、吉見義明(歴史学者)、中野晃一(政治学者)、ユン・ミヒャン(韓国挺身隊問題対策協議会)、パク・ユハ(「帝国の慰安婦」著者)など、日・米・韓のこの論争の中心人物たちを訪ね回った。

いまだにくすぶり続ける論争の裏に隠されたあるカラクリとはーー
驚くほどスリリングでいま最も挑戦的なドキュメンタリー

さらにデザキは、おびただしい量のニュース映像と記事の検証と分析を織り込み、イデオロギー的にも激しく対立する主張の数々を小気味よく反証させ合いながら、精緻かつスタイリッシュに一本のドキュメンタリーに凝縮していく。そうして完成したのが、映画監督ミキ・デザキのこの驚くべきデビュー作、『主戦場』だ。映画はこれまで信じられてきたいくつかの「物語」にメスを入れ、いまだ燻り続ける論争の裏に隠された“あるカラクリ”を明らかにしていくのだが——それは、本作が必見である理由のごくごく一部に過ぎない。さて、主戦場へようこそ。



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2022.03.07

『私のはなし 部落のはなし』2022年5月21日(土)より東京・大阪にて公開決定

『私のはなし 部落のはなし』
2022年5月21日(土)より、[東京]ユーロスペース、[大阪]第七藝術劇場、シネマート心斎橋にて ほか全国順次公開決定!


*デザイン:成瀬慧*

◢◤INTRODUCTION◢◤
日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びほぐす
いまだかつてないドキュメンタリー映画


かつて日本には穢多・非人などと呼ばれる賤民が存在した。1871年(明治4年)の「解放令」によって賤民身分が廃止されて以降、かれらが集団的に住んでいた地域は「部落」と呼ばれるようになり、差別構造は残存した。現在、法律 や制度のうえで「部落」や「部落民」というものは存在しない。しかし、いまなお少なからぬ日本人が根強い差別意識を抱えている。なぜ、ありえないはずのものが、ありつづけるのか? この差別は、いかにしてはじまったのか? 本作は、その起源と変遷から近年の「鳥取ループ裁判」まで、堆積した差別の歴史と複雑に絡み合ったコンテクストを多彩なアプローチで鮮やかにときほぐしていく。

監督は、屠場(とじょう)とそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007年)で第一回田原総一朗ノンフィクション賞を受賞するも、劇場公開を断念せざるをえなかった経験を持つ満若勇咲。あれから十数年、プロデューサーに『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』の大島新を迎え、文字通り〈空前絶後〉のドキュメンタリー映画をつくりあげた。







◢◤COMMENTS◢◤*敬称略
「被差別部落の青春」「ふしぎな部落問題」などで知られる角岡伸彦さん、「紋切型社会」の著者でTBSラジオ「アシタノカレッジ」金曜パーソナリティーも務める武田砂鉄さんからコメントが寄せられました。


被差別部落は、なぜ残ったのか。中世から現代に至るまでの共同体の歴史をたどりつつ、さまざまな立場の人びとが、自分と部落を語った傑作ドキュメンタリー。

―――角岡伸彦(フリーライター)


具体性がないまま膨らみ、実態を確認せずに強い拒否反応だけが生まれる。
それは、今、この社会のあちこちで起きていることではないか。
歴史を知ると、強烈な問いが現在の自分に向けられる。


―――武田砂鉄(ライター)






◢◤メッセージ◢◤

現在の部落差別は、その根深さとは裏腹にとても見えにくく分かりづらい。多くの人にとって部落問題は身近な社会問題ではない、というのが正直なところだろう。ぼくも映画制作という機会がなれば意識することはなかったように思う。
「部落問題」を題材にした映画作りは難航した。カメラには映らない。けれど確かにそこにあるものを、どのように映像で表現すればよいのだろうか? 悩んだ末に、ぼくは人々の「はなし」を紡ぐことで、意識の奥底にある「部落問題」の存在を感じさせることが出来るのではないかと考えた。そのために3時間25分という長さが必要だった。
部落問題を解決する道はまだ見つかっていない。撮影することは当事者の方々が差別を受けるリスクを伴う。そのような現実のなか、覚悟を持って今回の撮影に応じてくださった皆さんに心から感謝します。

――満若勇咲(監督)

監督:満若勇咲(みつわか・ゆうさく)
1986年京都府生まれ。05年大阪芸術大学入学。映画監督の原一男が指導する記録映像コースでドキュメンタリー制作を学ぶ。在学中にドキュメンタリー映画『にくのひと』、『父、好美の人生』(監督・撮影)を制作。『にくのひと』が第1回田原総一朗ノンフィクション賞佳作を受賞するも、その後封印。映像制作・技術会社ハイクロスシネマトグラフィに参加後、TVドキュメンタリーの撮影を担当する。19年からフリーランスとして活動。主な撮影番組に「ジェイクとシャリース~僕は歌姫だった〜」(20/アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 ゴールド・カメラ賞)、「ETV特集 僕らが自分らしくいられる理由〜54色のいろ鉛筆〜」(21)など。ドキュメンタリー批評雑誌「f/22」の編集長を務めている。

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ここ数年、私のもとに多くのドキュメンタリー映画の企画が持ち込まれ、「プロデューサーとして参加してほしい」という依頼があったが、「乗った」のは満若勇咲監督の『私のはなし 部落のはなし』のみである。勘が働いた、というしかない。この若者に、賭けてみたい。
出資を決め、企画が動き出してからおよそ2年後、3時間におよぶ編集の第1稿を観た時の驚きは忘れられない。やろうとしていることのスケールの大きさに圧倒された。期待を遥かに上回る意欲作が誕生しつつあるという予感に、「おれの勘は正しかった!」と叫びたくなった。
この映画は、まことに饒舌である。そしてその饒舌さゆえに、単純な要約を許さない。だから観た人は、それぞれに受け止め、自らの思いを持ち帰って解釈をするしかない。私はプロデューサーとして、このとんでもない作品をきちんと世に届けなければと、身の引き締まる思いでいる。

――大島新(プロデューサー)

PROFILE:プロデューサー:大島新(おおしま・あらた)
1969年神奈川県生まれ。ドキュメンタリー監督、プロデューサー、95年早稲田大学第一文学部卒業後、フジテレビに入社。「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などドキュメンタリー番組のディレクターを務める。99年にフジテレビを退社し、フリーランスとして活動。「情熱大陸」、「課外授業 ようこそ先輩」などを演出。09年に映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞受賞)、『園子温という生きもの』(16)。衆議院議員・小川淳也の17年を追った監督3作目の『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)で第94回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位などを受賞。21年、小川や自民党・平井卓也らが出馬した第49回衆議院選を与野党両陣営の視点から描いた『香川1区』を同年12月に発表。主なプロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)、『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)、『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』(20/田部井一真監督)など。



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