加藤くん、36歳・独身。
大学受験の失敗、大失恋、漫画家になる夢の挫折。
青春のすべてを過ごした早稲田大学を11年かけて卒業するも、契約切りにおびえながら月収9万円で働く日々。
そんなどん底の彼を這い上がらせたのは、
“妖怪になる”という夢だった。
作家・沢木耕太郎さんから贈られた
「in your own way」という言葉、
そして芸術家・荒川修作さんの思想を胸に、
彼は妖怪・加藤志異(かとうしい)として生まれ変わる!
夢を失った大人たちに今日もどこかで、
妖怪・加藤くんは“妖怪演説”と称した叫び声をあげている。
「夢は叶う!だから僕は、妖怪になる!僕らの夢よ、届け!」
さらに、未来を生きる子どもたちのために、
自作の絵本で“妖怪読み聞かせ”を行なっている。
彼の妖怪活動と人間活動を2年間追いかけたのが、
監督/萌え声OL・綿毛(わたげ)だ。
映画をつくることが“夢”だった彼女が初めて制作した本作は「イメージフォーラムフェスティバル2012」で観客賞に輝いた。
妖怪と萌え声OLが非リア充たちに贈る、
人間応援ドキュメンタリー。
さぁ、叫ぼう!「夢は叶う!」