特集上映『311』の男たち

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上映日時
(1) 3/3(土)13:10〜 ※上映後、森達也さんによるトークあり
(2) 3/7(水)13:10〜
(3) 3/8(木)13:10〜

『A』

監督・撮影・編集:森 達也 製作・撮影・編集:安岡卓治 編集助手:吉田 啓 音楽:朴 保(パク・ホー)
(1998年/日本/135分)
1995年の地下鉄サリン事件などで日本中を震撼させたオウム真理教の広報担当者・荒木浩を被写体とし、「なぜ事件が起きたのか?」ではなく「なぜ事件の後も信者で居続けるのか?」という現在進行形の疑問への解答を求め、ファインダーに収め続ける。当時TVディレクターだった森達也は、オウムを絶対的悪として描くよう強要する番組プロデューサーと衝突して契約解除された。その後映画プロデューサーの安岡卓治と出会い、共に本作を完成させた。

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上映日時
(1)3/6(火)13:10〜
(2)3/7(水)15:45〜
(3)3/8(木)15:45〜

『A2』

監督・撮影・編集:森 達也 製作・撮影・編集:安岡卓治 編集助手:小堀陽太 
(2000年/日本/126分)
『A』公開から2年半後、森は再びカメラを手に、退去直前の足立区のオウム施設を訪れた。オウム排斥運動にかかわる住民と信者との間に生まれていた不思議な関係。マスメディアを通したイメージでしか捉えていなかった信者に、実際に接することで生じた住民たちの戸惑いや煩悶。同時に社会と断絶したはずの信者たちも、住民の情感や不安に触れることで、再び社会と向き合い、事件についての葛藤を迫られる。2002年山形国際ドキュメンタリー映画祭「市民賞」と「特別賞」を受賞。

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上映日時
(1)3/5(月)13:10〜 ※『がんばれ陸上自衛隊@イラク・サマワ』(32分)特別上映
(2)3/7(水)18:10〜

『Little Birds イラク戦火の家族たち』

撮影・監督:綿井健陽 製作・編集:安岡卓治『A』『A2』 翻訳:ユセフ・アブ・タリフ、重信メイ、勝元サラー 編集助手:辻井潔 企画協力:小西晴子 製作:安岡フィルムズ 
(2005年/日本/102分)
2003年3月、ジャーナリスト綿井健陽は米国からの空爆前のバクダッドに入った。その後の空爆で老人や女性、そして子供たち…次々と弱いものが犠牲となっていく中、米軍のバグダッド入城の瞬間を捉える。空爆により3人の子供を失ったアリ・サクバン、「クラスター爆弾」で右目を負傷した12歳の少女・ハディールや右手を失った15歳の少年・アフマド。戦火に傷ついた様々な家族を描きながら、戦争の「意味」を、日本と世界に問いかける。2005年ロカルノ国際映画祭人権部門最優秀賞受賞。

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上映日時
3/8(木)18:10〜

『花と兵隊』

監督・撮影:松林要樹 編集:辻井潔・松林要樹 音楽:津嘉田泰三
タイトルデザイン・宣伝美術:成瀬慧 プロデューサー:安岡卓治
(2009年/日本/106分)
タイ・ビルマ国境付近で終戦を迎えた後、日本に還らなかった6名の日本兵、すなわち「未帰還兵」。なぜ彼らは日本に還らなかったのか? 敗戦から60余年を隔て、戦争の記憶が薄れていく中、90歳を前後する彼らを、撮影当時20代だった松林要樹がとらえた。2005年から3年に及ぶ取材で、もうひとつの戦後史ともいうべき彼らの暮らしを見つめ、新たな証言を記録。それは未帰還兵たちの現代日本への遺言となった。第一回「田原総一朗ノンフィクション賞」受賞。

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上映日時
3/4(日) 13:10〜 ※上映後、松林要樹さんトーク

特別先行上映

『相馬看花
‐第一部 奪われた土地の記憶-

監督:松林要樹
(2011年/日本/109分)
津波と放射能汚染という二つ被害を受けた南相馬の江井部落と、そこから避難した人びとを記録する。救援物資を携えてやって来た松林要樹と市議会議員田中京子さんとの偶然の出会いから、彼の取材生活が始まる。被災の後に流れる特異な時間を現地の人びとと共に生き、その表情と肉声を間近から捉える。2011年10月に山形国際ドキュメンタリー映画祭で初上映され、大きな感動を呼んだ。今年5月下旬からのオーディトリウム渋谷にて公開。