奥間勝也監督のドキュメンタリー映画『骨を掘る男』
6月より[東京]ポレポレ東中野、[沖縄]桜坂劇場ほかにて劇場公開が決定しました!
本作は、40年にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを映したドキュメンタリー。
沖縄出身の監督の大叔母もまた、遺骨は見つかっていません。
具志堅さんと現場をともにしながら、出会ったことのない人をどう弔うのか、そして戦争の記憶と記録をどう次世代に引き継いでいくのか、観る者に問いかけます。
6月、ぜひ、劇場でご覧ください。
■特報予告編
■イントロダクション
40年以上にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨を収集し続けてきた具志堅隆松。これまで400柱以上を探し出した。彼は自らをガマフヤー(洞窟を掘る人)と呼ぶ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。捨い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。掘ってみるまで、そこに本当に骨が埋まっているかどうかはわからないーーそれでも掘りつづける行為を彼は「行動的慰霊」と言う。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠っているとされる。沖縄の人びとや旧日本軍兵士だけではない。米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨を含んだ島の土砂が辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。
監督の奥間勝也は、具志堅の遺骨収集に同行し、沖縄戦で亡くなった大叔母の生きた痕跡を探しながら、一方で繰り返しこう自問する。「出会ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」その問いはやがて「平和の礎」に刻銘された24万の名を読み上げるいくつもの〈声〉と共鳴し、戦火と分断の時代を生きる私たちを震わせる。遠く離れた人の痛みとどうやってともにあるか。新進気鋭の映画作家が生まれ育った沖縄の歴史といまを見つめた次なる世代のドキュメンタリー。
撮影・編集・監督:奥間勝也
整音:川上拓也 カラリスト:田巻源太 音楽:吉濱翔
共同製作:ムーリンプロダクション、Dynamo Production
製作:カムトト 配給:東風
2024/日本/115分/DCP/ドキュメンタリー
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