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東京クルド

2021年7月10日(土)より、シアター・イメージフォーラム、第七藝術劇場ほか全国順次公開
東京クルド
18 歳のオザンと19 歳のラマザン 差別的な⼊管法、1%に満たない難⺠認定率 それでも⻘春を⽣きる⼆⼈の物語
監督:日向史有
撮影:松村敏行 金沢裕司 鈴木克彦 編集:秦岳志
カラーグレーディング:織山臨太郎 サウンドデザイン:増子彰 MA:富永憲一
協力:日本クルド文化協会 映像提供:#FREEUSHIKU
技術協力:104 co Ltd クルド語翻訳:チョラク・ワッカス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
プロデューサー:牧哲雄 植山英美 本木敦子 製作:ドキュメンタリージャパン 配給:東風
2021 年|日本|103 分
© 2021 DOCUMENTARY JAPAN INC
5⽉、⼊管の収容者に対する⾮⼈道的な⾏為や環境を問題視する世論の⾼まりを背景に、⼊管法改正案は事実上、廃案となった。しかし「難⺠条約」を批准しながら難⺠認定率が1%にも満たないという⽇本の現状に変わりはない。

故郷での迫害を逃れ、⼩学⽣のころに⽇本へやってきたオザン(18歳)とラマザン(19歳)は、難⺠申請を続けるトルコ国籍のクルド⼈。⼊管の収容を⼀旦解除される「仮放免許可書」を持つものの、⾝分は“非正規滞在者”だ。いつ収容されるか分からない不安を常に感じながら夢を抱き、将来を思い描く。しかし、住⺠票もなく、⾃由に移動することも、働くこともできない。また社会の無理解によって教育の機会からも遠ざけられている。東京⼊管で事件が起きた。⻑期収容されていたラマザンの叔⽗メメット(38歳)が極度の体調不良を訴えたが、⼊管は家族らが呼んだ救急⾞を2度にわたり拒否。彼が病院に搬送されたのは30時間後のことだった。在留資格を求める声に、ある⼊管職員が嘲笑混じりに吐き捨てた。
「帰ればいいんだよ。他の国⾏ってよ」。

5年以上の取材を経て描かれる⼆⼈の若者の⻘春と「⽇常」。そこから浮かび上がるのは、救いを求め懸命に⽣きようとする⼈びとに対するこの国の差別的な仕打ちだ。かれらの希望を奪っているのは誰か? 救えるのは誰か? 問われているのは、スクリーンを⾒つめる私たちだ。
  • おかえり ただいま
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