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二重のまち/交代地のうたを編む

2021年2月27日(土)より東京・ポレポレ東中野、東京都写真美術館ホールほか全国順次公開
二重のまち/交代地のうたを編む
かつてのまちの上に あたらしいまちがつくられた
そこへ、四人の旅人がやってくる
ちいさな〈継承〉の はじまり、はじまり
英題 Double layered town/Making a song to replace our positions
出演:古田春花 米川幸リオン 坂井遥香 三浦碧至
監督:小森はるか+瀬尾夏美
撮影・編集:小森はるか 福原悠介 録音・整音:福原悠介 作中テキスト:瀬尾夏美
ワークショップ企画・制作:瀬尾夏美 小森はるか スチール:森田具海 配給:東風
2019年/ 79 分/日本
(C) KOMORI Haruka + SEO Natsumi

2021 第13回DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭〈アジアンコンペティション〉 ノミネート
2021 Japan Cuts 2021 正式出品
2021 第28回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭〈インターナショナル・コンペティション〉 スペシャルメンション
2021 令和3年度文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞
2021 第15回KINOTAYO現代日本映画祭 正式出品

*特集上映「映像作家・小森はるか作品集 2011-2020」ポレポレ東中野にて開催*
民話の萌芽のような時間を描いた奇跡の映画

2018年、4人の旅人が陸前高田を訪れる。まだ若いかれらは、“あの日”の出来事から、空間的にも時間的にも、遠く離れた場所からやって来た。大津波にさらわれたかつてのまちのことも、嵩上げ工事の後につくられたあたらしいまちのことも知らない。旅人たちは、土地の風景のなかに身を置き、人びとの声に耳を傾け、対話を重ね、物語『二重のまち』を朗読する。他者の語りを聞き、伝え、語り直すという行為の丁寧な反復の先に、奇跡のような瞬間が立ち現れる。

交代地——出来事の体験者から非体験者へ
記憶を手渡し、ちいさな継承をはじめるための場


本作は、東日本大震災後のボランティアをきっかけに活動をはじめ、人々の記憶や記録を遠く未来へ受け渡す表現を続けてきたアーティスト「小森はるか+瀬尾夏美」によるプロジェクトから生まれた。『二重のまち』とは、かつてのまちの営みを思いながらあたらしいまちで暮らす2031年の人々の姿を、画家で作家の瀬尾夏美が想像して描いた物語。陸前高田を拠点とするワークショップに集まった初対面の4人の若者たちが、自らの言葉と身体で、その土地の過去、現在、未来を架橋していくまでを、映像作家の小森はるかが克明かつ繊細に写しとる。
  • おかえり ただいま
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