妻の貌
2009年7月25日より東京・ユーロスペース、神奈川・川崎市アートセンターほか全国順次公開
-
-
その瞳には、ヒロシマと家族の姿が映っていた。
監督:川本昭人
配給:『妻の貌』上映委員会 配給協力:東風 KAWASAKIアーツ
2008年|日本|114分
(c)2008.『妻の貌』上映委員会
2001年 山形国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待
2001年 神奈川映像コンクール グランプリ作品
「家族を撮ること、それが私の愛情表現です」広島在住・82歳の映像作家、川本昭人は半世紀にわたってカメラを回し続けてきた。きっかけは長男誕生を機に手にした8ミリフィルムカメラ。“小型映画” といわれた、そのカメラで原爆症を宣告され、死と向き合って生きる妻の日常を映し取っていく。少し昔の日本にはどこにでもあった、静かに流れる日々の暮ら し。しかし、そこにはヒロシマの暗い影が差していた。ひとりの夫として、父として、家族に寄り添いながら撮影した妻と、介護が必要な母、そして家族の歩み。それは、どこにでもある日常の記録でありながら、半世紀にわたる「歴史」の証言と未来への希望をすくい取っている。