ようやく見つけた、それぞれの居場所。
介護の「春」もう、そこまで来ています。
登場施設・事業所:NPO法人「優人」 民間福祉施設 「元気な亀さん」
有限会社 オールフォアワン 宅老所「いしいさん家」
NPO法人 井戸端介護 宅老所「井戸端げんき」
――利用者と利用者の家族のみなさん スタッフとスタッフの家族のみなさん
企画・製作・監督:大宮浩一 (『よいお年を』『青葉のころ よいお年を2』)
プロデューサー:安岡卓治(『A』『A2』『花と兵隊』)
配給宣伝協力:東風、NPO法人 KAWASAKIアーツ
配給:安岡フィルムズ 製作・著作:大宮映像製作所
2010年|日本|96分
©大宮映像製作所
2010年 平成22年度文化庁映画賞〈文化記録映画大賞〉受賞
2010年 文部科学省特別選定(青年・成人向け)
2000年4月の介護保険制度開始以降、介護サービスの数が急増する一方で、介護を必要としながらも制度の枠組みから漏れてしまう人々も多くいる現状がある。そうした中、現在の画一的な介護サービスの在り方にジレンマを感じ、自ら理想とする介護を実現させようと施設・事業所を立ち上げた若い人たちがいた。暗い話題ばかりが注目されがちな介護の現場でも、利用者やその家族たちと深く関わることを望み、日夜奮闘する施設スタッフたちの姿を活き活きと映し出す。「人間とは?」「人生とは?」「家族とは?」日々突きつけられる問いと悲喜交々の人間ドラマ。制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その狭間をさまよい続け、やっと見つけたそれぞれの居場所を見つめる。