戸塚ヨットスクール事件」から30年ーーー
戸塚ヨットスクール=体罰だった“あの時代”が裁いたものは何だったのか。
そして、それは今に何をもたらしたのか。
英題:The Heisei Dilemma
ナレーション:中村 獅童
監督:齊藤 潤一 プロデューサー:阿武野 勝彦
音楽:村井 秀清 音楽プロデューサー:岡田 こずえ
撮影:村田 敦崇 音声:戸田 達也 車両:鷲見 禎典 TK:河合 舞 題字:山本 史凰
効果:久保田 吉根 ミキシング:澤田 弘基 編集:山本 哲二
アソシエイトプロデューサー:安田俊之 制作・著作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
2010年|日本|98分
© 東海テレビ放送
2011年 モントリオール世界映画祭〈世界ドキュメンタリー部門〉正式招待
訓練生の死亡や行方不明事件を起した「戸塚ヨットスクール事件」から30年――マスコミ報道と世論に圧されるかたちで、日本の教育機関での体罰は禁止。この事件は時代を象徴するものとなった。戸塚宏校長は、2006年に刑期の満了後、スクールに校長として復帰し、子育てに悩む保護者や教育関係者向けの講演は年間70回に及ぶ。現在、戸塚ヨットスクールには10名の訓練生がいるが、激しい体罰は影を潜め、日々のヨット訓練も昔のような緊張感はない。また、かつて訓練生は不登校や非行など10代が中心だったが、今は引きこもりやニートなど半数が20代と「高年齢化」している。本作は、戸塚ヨットスクールを取材エリアに持つ東海テレビの迫真ドキュメント。事件当時からの長期取材により、現代社会が抱えるジレンマが、スクリーンに浮かび上がる。