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ケアを紡いで

2023年4月1日(土)より、東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開
ケアを紡いで
27歳でがんを患った看護師のゆずなさん。
これは、彼女から託された、日々の記録。
鈴木ゆずな 鈴木翔太
西川彩花 沼里春花 野村将和 谷口眞知子「地域で共に生きるナノ」の皆さん
監督:大宮浩一 企画:鈴木ゆずな 制作:片野仁志 大宮浩一 撮影:田中圭 編集:遠山慎二
整音:石垣哲 エンディング曲:「HOME」古見健二 配給:東風 製作:大宮映像製作所
2022年/89分/日本/ドキュメンタリー
©大宮映像製作所
ありのままを記録してもらえれば———そう語る看護師の鈴木ゆずなさん。27歳でステージ4の舌がんの診断を受けた彼女は、仕事を休み、治療を続けています。やりたいことをリストに書き出して、家族や友人を招いて念願の結婚披露パーティーをひらいたり、富士山に登ったり。一方でゆずなさんは日々の気づきを言葉にしていきます。「生きにくさを感じる人は他にもたくさんいますよね」「ネガティブな自分を抑圧せず、素直に受け入れた」「“今、自分は辛いんだな”と否定も肯定もせずただ受け入れる」。本作は、ゆずなさんが夫の翔太さんや友人たち、そしてあらたに出会ったNPO法人「地域で共に生きるナノ」の仲間たちと時を重ね、命と向き合い、日々の暮らしを紡いでいく姿を描くドキュメンタリー映画です。

監督は『ただいま それぞれの居場所』『夜間もやってる保育園』など、現代社会のさまざまなケアの営みと制度のありようを見つめる大宮浩一。撮影を手がけるのは『桜の樹の下』の田中圭。そして、この映画を企画したのは、医療の最前線で看護師として働いていたゆずなさん自身です。ゆずなさんは「AYA世代」。AYAとはAdolescent(思春期) & Young Adult(若年成人)の頭文字で、おおむね15歳から39歳のがん患者のこと。その多くが就学や就職、出産や育児などに直面し、大きな困難を抱えているにもかかわらず、医療費制度と介護保険の谷間で、経済的な支えとなる助成制度がほとんどありません。根治が難しい病状を熟知しているゆずなさんが私たちに伝えようとしたいくつもの葛藤とたしかな幸福のかたちとは?
  • おかえり ただいま
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