アメリカン・ドキュメンタリーの金字塔
ダイレクトシネマの旗手―メイズルス兄弟のマスターピースがついに劇場公開!
監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズワーリン
撮影:アルバート・メイズルス 編集:デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズワーリン
1969年|アメリカ|91分|スタンダード|B&W|英語|原題:SALESMAN|配給:東風+ノーム
ポール・ブレナンとその仲間たちは、金色に輝く「聖書」を売るセールスマン。教会から紹介された悩める大衆をターゲットに、訪問販売の旅へと繰り出す。孤独な未亡人、移民、生活が逼迫している家庭など、彼らは、さまざまな客に「売り込み」をする。ジョークを交えたおしゃべり、おだてたり強くでたりの駆け引き…。ボストンからフロリダまで旅をする4人のセールスマンの姿を追い、アメリカの夢と幻滅を描き出す。
ドキュメンタリー映画の潮流“ダイレクトシネマ”を牽引した兄弟アルバート&デヴィッド・メイズルスは、『グレイ・ガーデンズ』『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』など数多くの名作を残し、映画史にその名を刻んだ。彼らの代表作である本作は、独自の観察スタイルでノンフィクションの世界に革命を起こし、アメリカの価値観に深く根ざした消費主義について映画史上最も深く洞察した画期的なドキュメンタリーである。