捨てられた犬と猫をとおして見えてくる人間の姿。
いのちをめぐる旅がはじまる。
英題:Dogs, Cats & Humans
監督:飯田基晴 企画:稲葉恵子 撮影:常田高志/土屋トカチ/飯田基晴
音楽:末森樹 製作:映像グループ ローポジション
配給:東風 宣伝協力:スリーピン 助成:芸術文化振興基金
2009年|日本|118分
(C) 2009. group Low Position
町を歩けばあちこちで目にする散歩中の犬、路地裏でくつろぐ野良猫たち——。しかし、空前のペットブームの影で、日本で処分される犬と猫は年間30万頭以上。一日に1000匹近くが殺されている現実があります。本作は、一人の猫好きのおばあさんの「不幸な犬猫を減らしたい」という思いから生まれたドキュメンタリー映画です。監督は、ドキュメンタリー映画『あしがらさん』で路上に生きる人々に寄り添った飯田基晴。4年に渡る丹念な取材で見えてきたもの、それは私たち人間が抱えるエゴと愛。捨てるのも人間なら、救うのもまた人間。知られざる多くの現実の先に、「かわいそう」という感傷を乗り超える、ささやかな希望がみえてくるはずです。