伝説の音響デザイナー、大野松雄。
1963年のTVアニメ「鉄腕アトム」放映開始———
すべてはここから始まった。
英題:THE ECHO OF ASTRO BOY'S FOOTSTEPS
監督:冨永昌敬 ナレーター:野宮真貴 音響効果:パードン木村
撮影:月永雄太・冨永昌敬 助監督:原田健太郎
仕上担当:田巻源太 企画・プロデューサー:坂本雅司 プロデューサー:大野敦子 企画協力:奥村健
出演:大野松雄 柴崎憲治 柏原満 松田昭彦 Open Reel Ensemble 村上浩 由良泰人 レイ・ハラカミ
製作:シネグリーオ 配給・宣伝:東風 助成:文化芸術振興費補助金
2010年|日本|82分
© シネグリーオ2010
一度聞いたら忘れることの出来ない“未来”の音を生み出した音響デザイナー・大野松雄の軌跡を描いたドキュメンタリー。そのひらめきは周囲をうならせ、ときに困惑させ、手塚治虫とやりあうこともしばしば。「おもしろければなんでもやってしまう」という彼自身の言葉の通り、勅使河原宏や松本俊夫といった映画作家たちの音づくりや、つくばEXPO’85などのパビリオンの空間音響システムデザイナーを務めるほか、自らドキュメンタリー映画を制作するなどその活動は多岐に渡る。しかし彼は、東京での活動の最中、突如姿を消してしまったのだ―――。アニメ「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」のフッテージやレイ・ハラカミ、Open Reel Ensembleの演奏などを交えながら、大野の偉業と後世に与えた影響を紐解き、その波乱の人生を追うのは『乱暴と待機』『パンドラの匣』、菊地成孔や相対性理論などのPVを手掛けた冨永昌敬監督。