この戦争を日本が支持したことを憶えていますか? ジャーナリスト綿井健陽が描く戦乱の10年。
戦火の人生 それでも、日々はつづいていく。
英題:Peace on the Tigris
監督・撮影:綿井健陽
プロデューサー:小西晴子 ポストプロダクション・プロデューサー:安岡卓治
編集:辻井潔 編集助手:吉田拓史
撮影協力:イブラヒム・モウサ ヘンドリン・アメディ ワリード・フマディ
アラビア語翻訳:アルバクリ・ラフィッド 豊田ラマ 勝元サラー
協力:アジアプレス 濵口文幸記念スタジオ 上落合スタジオ TokyoDocs 他
製作:ソネットエンタテインメント 綿井健陽 配給:東風
2014年/日本/ 108 分 (C)ソネットエンタテインメント/綿井健陽
2015年 国際テレビ映像フェスティバル(FIPA – Festival International de Programmes Audiovisuels) Young Europeans Jury Special Prize
大量破壊兵器保有を口実に、2003年3月の米英軍によるバグダッド空爆から始まったイラク戦争。これまでに10万人以上のイラク人が命を奪われた。2011年にオバマ米大統領が「イラク戦争終結」を宣言し、米軍はイラクから撤退したが、いまなお混乱は続き、2014年8月に米国はイラク北部を再び空爆した。おびただしい死者と引き換えに、イラクの人々が時折抱いた希望は浮かんでは消え、“イラクの春”は、砂塵と爆音のかなたにかすむ。日本も支持した戦争は何をもたらしたのか?
2013年3月、ジャーナリストの綿井健陽は、これまで出会ったイラク市民の写真を手にバグダッド市街を走り回っていた。開戦前夜、空爆、米軍による制圧と占領、宗派抗争、爆弾テロ……様々な局面を取材し続けてきた綿井が、彼らの人生の「その後」を追い、戦乱の10年を描き出す。