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京都ALS患者嘱託殺人事件

2026年10月31日(土)より、東京・ユーロスペース、京都シネマ、大阪・第七藝術劇場にて公開
京都ALS患者嘱託殺人事件
死の直前まで続いた二人のやり取り。なぜ一線を越えたのか?
声の出演:田畑智子 撮影:松村敏行、佐藤洋祐 照明:尾山隆之
カラーグレーディング・オンライン編集:織山臨太郎
音響効果:増子彰 整音:富永憲一 配給:東風 プロデューサー:⽯川朋⼦ 制作:digTV
製作:『京都ALS患者嘱託殺人事件』製作委員会 監督:⼆村真弘
2026年|日本|98分|DCP|ドキュメンタリー
Ⓒ『京都ALS患者嘱託殺人事件』製作委員会
2020年7月23日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う林優里さん(当時51歳)から依頼され薬物を投与し殺害したとして、二人の医師が逮捕された。一人暮らしの彼女は事件当時、眼球しか動かせず、痰吸引や胃ろうからの食事、排せつなど24時間介護が必要だった。主犯の大久保愉一と接触したのは、彼女が“安楽死”を望む言葉を度々投稿していたSNS。大久保らは事前に報酬として130万円を受け取り、初対面からわずか15分程度で殺害を実行した。さらに捜査で過去の殺人事件への関与も浮上。メディアは大久保の過去のブログなどから「ドクター・キリコ」への憧れや生命軽視の姿勢を大々的に報じ、〈狂った医者〉〈優生思想の殺人鬼〉と苛烈に非難。世間もまたそれに同調し責め立てた。そして25年、嘱託殺人罪などで懲役18年の刑が確定した。救命が第一義とされる医師の男は、なぜ一線を越え彼女を手にかけたのか?

監督は、「和歌山毒物カレー事件」を検証した『マミー』(24)で自らの闇をも曝け出し鮮烈な印象を残した二村真弘。優里さんの父親、SNS上での彼女を知る元看護師や難病当事者、医療とケアの専門家たちへの取材を重ね、彼女の人生を掘り下げていく。そのなかで見えてきた制度の未熟さ。明らかになる外界から完全に遮断されるかもしれない恐怖、そして、身体が訴え続ける生への渇望。一方で二村は、大久保の半生を辿るべく、母親やかつての医師仲間を訪ねる。さらに供述分析を独自に実施し、大久保が収監される大阪拘置所へ――。
「死にたい」、その言葉の奥にあるもの。ひとりの女性の声が受け止められない社会の空白地帯で、死の直前まで続いた二人だけのやり取り。私たちが目を背け続けている何かが、未公開のDMとそれぞれが語る“事実”から浮かび上がってくる。
  • おかえり ただいま
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