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スープとイデオロギー

2022年6月11日(土)より、東京・ユーロスペース、ポレポレ東中野、大阪・シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国順次公開
スープとイデオロギー
ついに母が教えてくれた
おいしいスープのレシピと
「済州4・3事件」の実体験
監督・脚本・ナレーション:ヤン ヨンヒ
撮影監督:加藤孝信 編集・プロデューサー:ベクホ・ジェイジェイ
音楽監督:チョ・ヨンウク(『お嬢さん』『タクシー運転手 約束は海を越えて』など)
アニメーション原画:こしだミカ
アニメーション衣装デザイン:美馬佐安子 エグゼクティブ・プロデューサー:荒井カオル
製作:PLACE TO BE 共同制作:navi on air 配給:東風
韓国・日本/2021/日本語・韓国語/カラー/DCP/118 分
(C)PLACE TO BE, Yang Yonghi

DMZ国際ドキュメンタリー映画祭2021 グランプリ ホワイトグース賞
ソウル独立映画祭2021 実行委員会 特別賞
山形国際ドキュメンタリー映画祭2021 インターナショナルコンペティション部門
年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験————1948 年、当時18 歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州(チェジュ)4・3事件」の渦中にいた。

朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶を掬いとろうと、ヨンヒは母を済州島に連れていくことを決意する。

監督は『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』など、朝鮮半島と日本の悲劇的な歴史のうねりを生きる在日コリアン家族の肖像を親密なタッチで写し続けてきたヤン ヨンヒ。なぜ父と母は、頑なに“北”を信じ続けてきたのか? ついに明かされる母の秘密。あたらしい家族の存在…。これまで多くの映画ファンを魅了してきた、あの〈家族の物語〉が、まったくあらたな様相をおびて浮かび上がる。ひとりの女性の生き様をとおして、国家の残酷さと同時に、運命に抗う愛の力を唯一無二の筆致で描きだす。

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